色紙

12 称光天皇宸翰和歌色紙 一幅 (一三、五×一三、五)
称光天皇(一四〇一〜二八)は後小松天皇の第一皇子、母は日野資国の女資子(光範院)。
在位は一四一二年〜二八年。在位中は父後小松院による院政時代であったため、
政治の表舞台に立つことはほとんどなく、また父との不和がたびたび伝えられている。
本色紙に書かれている和歌は、『古今和歌集』巻第一七 雑歌上に収められている在原業平のものだが、
下句の「千世もといのる」は「千世もとなげく」とするものもある。
なお称光天皇の書は、消息も含めてその遺品は少ない。