りざんおんせん
驪山温泉は支那唯一の温泉で長安に近く古くより知られ、秦始皇帝はここに温泉宮を築き又、『長恨歌』中有名な楊貴妃賜浴の華清宮も此処である、辛氏『三秦記』には神女此の温泉に浴すること見え、貴妃の浴する図は、これまで屡々描かれてゐる、なほ、三秦記の『神女浴泉』は、横尾翠田、その個展にこれを画いてゐる。
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)