霊祐餵鵶
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れいいうあをやしなふ
画題
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解説
画題辞典
潙山霊祐鵶に生飯を与へ、頭を回して仰山を見て曰く、今日彼れが為めに上堂す、仰曰く某例によつて聞くことを得たり、潙曰く開く底の事作麽生、仰曰く鵶は鵶鳴をなし、鵲ほ鵲鳴をなす、潙曰く声色を如何せんや、仰曰く、和尚適來何とかいひしや、潙曰く、我れ唯彼が為めに上堂一上すといふ、仰曰く。何としてか喚んで声色となす、潙曰く而も斯くの如くなりと雖も験過する亦妨げなし。仰曰く大事因縁又作麽生か験せん、潙拳頭を起す、仰曰く纔に是れ東を指して西を劃するのみ、潙曰く子さきに何をか問ふ、仰曰く和尚に大事因縁を問ふ、潙曰く何としてか喚んで東を指し西を劃すといふ、仰曰く声色に着するが為めに某問過せり、潙曰く並に未た此事を悟らず.潙又曰く、寂子は是れ声色、老僧は是れ東西。
(『画題辞典』斎藤隆三)