阿修羅

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あしゅら


画題

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解説

東洋画題綜覧

阿修羅は梵話のアスラ、阿素洛、阿須倫とも記し非天と訳す、印度鬼神の一種なり、又無端正と訳す、こは宿世に酒を好みて意の如くならざりしにより不飲酒の戒を持ちたりといふによる、阿修羅は修羅と略称すること多し、阿弥陀を弥陀といふが如し、『法華経』序品には婆雅、佉羅騫駄、毘摩質多羅、羅睺の四阿修羅を掲げたり。(仏教辞林)

阿修羅王、立大海中膝出水上、以両手隠須弥頂下向観忉利天喜見城。  (大智度論)

『今昔物語』には、印度の古代伝説として、帝釈と阿修羅とが戦ひ、帝釈は戦に敗れて須弥山の北方を過ぎたが、道の蟻の群を踏まず命を助けたので戦に勝つといふ説話を載せ、更に、印度蔵志には我が素盞嗚命を阿修羅に擬し、帝釈の正后を須勢理比売に擬したりしてゐる。

無題      『阿修羅道』     滋賀県来迎寺蔵

水島爾保布筆  『阿修羅のをどり』  帝展第二回展出品

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)