藤原春津
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ふじわらの はるつ
画題
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解説
前賢故実
右大臣緒嗣の次男。容姿が秀麗で、機知に富み器量が大きかった。天長初年、左近衛将監へ抜擢され、のち右馬頭に昇進し、從四位下を叙せられた。母親の逝去に伴い職務を離れたが、まもなくして右兵衛督に復職した。仁寿初年、刑部卿と但馬守を兼任、從四位上を叙せられた。春津は高貴な家柄の生まれ、華美で大きい住居に住んでいた。財物や利益に関しては無欲で、唯一の嗜好は馬を飼い楽しんで養生することだった。春津が朝廷に出て拝謁することを怠けるので、帝は側の人々に「春津は南山の玄豹(才能がありながらも隠居している人)だ」と言っていた。貞観元年卒、享年五十二歳。
(『前賢故実』)