らうしょうしじゅ
老幹の松樹に蔓を絡はらせた藤が美しい紫の花房を垂れたところを画き斯く題す。
年ふれどかはらぬ松をたのみてやかかり初めけむ池の藤なみ (新古今和歌集)
此の趣きを画いた作は少くない。
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)