しりゅう
馬の毛色の名、黒栗毛のこと、また『むらさきかげ』宇治川合戦の名馬生唼は、この種であつたと、『源平盛衰記』には
生唼とは黒栗毛の馬、高さ八寸、太く逞しきが尾の前ちと白かりけり、当時五歳猶もつゞくべき馬也。
この題名を以て、生唼を画いた作に、菊池契月筆『紫騮』(昭和十七年京都市展出品)がある。
(『東洋画題綜覧』金井紫雲)