白馬節会

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あおうまのせちえ


画題

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解説

画題辞典

白馬節会は古来一月七日朝廷に於て行われし恒例の公事にて、天皇馬寮の白馬を引くを御覧ぜらるゝ儀式なり。大臣参議皆南殿に著坐し,先づ加叙、外任奏、諸司奏あり、次に白馬奏あり、後宴を賜はる。次に東より西に白馬七疋渡る、左右允白馬七疋左右助漸次渡る。又白馬陣を渡り、次に殿上の諸門を経、清涼殿の東庭を南より北に渡り、瀧ロより出づ。国栖奏女樂舞樂あり、之を儀式の大要とする。

古く土佐派の画あり、近く菊池容斎の画(近江中村寅吉氏所蔵)あり。

(『画題辞典』斎藤隆三)

東洋画題綜覧

昔、正月七日宮中に行はせられた古き年中行事の一、『大言海』に曰く。

白馬節会、此儀式に初めは青毛馬を牽かせられき、馬は陽獣にして、青は青陽の春の色なりといふに起れる事なるべし、倭訓栞、『あをま、礼記に、春を東郊に迎へて青馬七尺を用ふと見えたり』、玉勝間、十三『貞観儀式には青岐馬とさへあり、初めは青馬を牽かせられたるに、後に白毛の馬となり、文には白馬と書きながら、語にはなほ古へのまゝにあをうまと訓めりしなり、陰暦正月七日に行はせられし節会、又、白馬の宴、此日先づ青馬御覧の儀式あり、馬寮の御監より、馬の毛附を奏聞す、これをあをうまの奏といふ、左右の馬寮の官人、あをうまの陣(春華門内)に並び、次第に七疋づゝ三度牽きわたす、主上正殿に出御ありて、御覧ぜらる、春の陽気を助くるなりといふ、然る後に節会あるなり。

白馬節会を書いた作

冷泉為恭筆  年中行事十二幅の中

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)