惟喬親王
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これたかしんのう
画題
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解説
前賢故実
文徳天皇の長男。文徳天皇の四男、即ちのちの清和天皇は、母方の祖父藤原良房の擁立で皇太子になったのだ。親王は山崎の水無瀬宮に閑居し、平然として不満の気持ちがなかった。月や花のことを吟詠し、詩歌で楽しんでいた。その後、世俗を厭って比叡山の麓にある小野邑で隠居するようになった。風流人の在原業平や紀有常らが時々訪ねてきて、詩歌を以て親王に仕えた。貞観十五年薨去、享年二十七歳。
僧正遍照によみて贈ける
さくら花 ちらば散らなむ ちらずとて ふるさと人の きてもみなくに
(『前賢故実』)