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ともえ


画題

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解説

画題辞典

巴は中原兼遠の女にして、木曽義仲の妾なり、美にして勇、武技を善くす、毎戦一方面に将として殊功あり、義仲の敗れて四宮河原に抵るや従騎纔に七人、巴尚ほその内に在リ尾撃の東兵を拒ぎて甚だ力む、遠江の住人内田家吉来り逼るに及び、之と馬を接して交搏し、遂にその首を獲たり、義仲慰諭して去らしむ、巴即ち国に帰り、尼となる、或は曰く、鎌倉に捉はれ死を議せられしが、和田義盛請うて妻とす、朝比奈三郎義秀は即ちその生む所なりと、謡曲の「巴」はその物語を叙せるなり。

(『画題辞典』斎藤隆三)