孔老問答

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こうろうもんどう


画題

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解説

画題辞典

孔子と老子との問答の様を図せるものなり、孔子并に老子の条を見るべし。

渡辺崋山に此図あり。

(『画題辞典』斎藤隆三)

東洋画題綜覧

孔子老子の問答をする処、集語に曰く

孔子周に適き将に礼を老子に問はんとす、老子曰く、『子の言ふところの者は、その人と骨と皆已に朽ちたり、独りその言在るのみ、且君子は、その時を得れば則ち駕しその時を得ざれば則ち蓬累して行る、吾れこれを聞く、『良賈は深く蔵して虚しきが若く、君子は盛徳ありて容貌愚なる若し』と、子の驕気と多欲と態色と、淫志とを去れ、これみな子の身に益無し、吾が子に告ぐる所のものは、かくの若きのみ』と、孔子去りて弟子に謂ひて曰く、『鳥は吾れその能く飛ぶを知り、魚は吾れその能く遊ぐを知り、獣は吾れ能く走るを知る、走る者は以て罔を為す可く、遊ぐ者は以て綸を為すべく飛ぶ者は以て矰を為すべし、竜に至つては吾れ知ること能はず、それ風雲に乗じて天に上る、吾れ今日老子を見るに、それなほ竜のごときか』と。

これを画くもの狩野元信に『適周問礼』(前田家旧蔵)や、渡辺崋山にその作あり、現代では島田墨仙筆『孔老問答』(第一回如水会出品)がある。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)