一指

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いっし


画題

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解説

画題辞典

「ぐていをしやう」(倶胝和尚)を見るべし。

(『画題辞典』斎藤隆三)

東洋画題綜覧

支那の禅僧倶胝和尚と天竜和尚との問答に、倶胝、天竜の一指に大悟するといふ、『五灯会元』に曰く、

婺州金華山倶胝和尚、初住庵時有尼、名実際来戴笠子、執錫達師三匝日、道得郡拈下笠子如是、三回師皆無対、尼便去、師日、日勢稍晩何不旦住、尼曰、道得即住、師又無対、尼去後師歎日、我雖処丈夫之形、而無丈夫之気、不如棄庵往諸方、参尋知識去、其夜山神告曰、不須離此、将有肉身菩薩、来為和尚説法也逾旬、果天竜和尚到庵、師乃迎礼具陳前事竜豎一指示之、師当下大悟自此凡有学者参向、師唯挙一指、無別提唱有一供過童子、毎見人問事、亦豎指、胝対人謂、師曰、和尚童子亦会仏法、凡有問皆如和尚豎指、師一日潜袖刀子問童曰、聞儞会仏法是否、童曰、是、師曰如何、是仏童豎起指頭師以刀断其指、童叫喚走出、師召童子童回首、師曰、如何是仏童挙手不見指頭、豁然大悟、師将順世謂衆曰、五得天竜一指頭禅、一生用不尽、言訖示寂。

(『東洋画題綜覧』金井紫雲)