作品名:『勝鬨』
作者:饗庭篁村(著)、月岡芳年(口絵)
出版:明治23年(1890) 春陽堂
判型:半紙本
所蔵:個人
本作品は、春陽堂から明治23年(1890)から明治24年(1891)にかけて出版された新作小説のシリーズ「新作十二番」のうちの1作品である。同時代においてはすでに近代木版口絵が誕生しており、同社からも近代木版口絵付単行本が出版されていたにも関わらず、前時代の口絵を思わせる作品となっている。同時代の春陽堂では、木版美術雑誌・『美術世界』の刊行もあったように、木版術の発展に力を入れていた様子がうかがわれる。