B3.1 心斎橋の鉄橋.

作品名:(心斎橋鉄橋)
絵師:長谷川貞信〈2〉(小信〈1〉)
判型:大判/錦絵 3枚続
出版:明治8年(1875) 綿屋喜兵衛
所蔵:立命館ARC(arcUP8126,8127,8128)

大阪長堀川にかかる心斎橋は、明治6年に鉄橋となった。ドイツ製で、大阪でも2番目の鉄橋であり、開化期の象徴的な景観であった。本作品は、明治8年3月の年記があり、架けられた直後にニュース性を伴って描かれたわけではないが、開化期の風俗、洋風建物、馬車や人力車、外国人らの往来も合せて、生き生きと描いている。鉄橋になる以前の江戸の心斎橋の賑わいを描いた父初代貞信の作品と競べることで、その違いを如実に感じ取ることができよう。
この鉄橋は、現在も鶴見緑地公園に緑地西橋として現存しており、国内現存最古の鉄橋である。(あ)

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