A5.4 千代紙板木(さくら井屋旧蔵)

作品名:千代紙板木(さくら井屋旧蔵)
判型:大判
出版:制作年未詳  さくら井屋
所蔵:立命館ARC(arcMD01-0596)

天保11年(1840)に絵草紙屋として営業を始め、現代では新京極三条角で木版による和雑貨を販売していたさくら井屋は、平成23年(2011)1月に閉店した。その理由は、職人の減少に伴い商品製造が困難になったためと言われている。その後、さくら井屋が所有していた板木の一部はアート・リサーチセンターに収蔵された。展示品はさくら井屋の木版による商品のうち、鬘をモチーフとした千代紙の板木である。印刷の主流ではなくなったにせよ、現代においても木版がさまざまな形で人々の生活に浸透していることを示す重要な資料と言えよう。