A3.1 『御伽百物語』板木(箱火鉢)

作品名:『御伽百物語』板木
所蔵:個人所蔵

青木鷺水作の代表作である浮世草子『御伽百物語』(宝永3年[1706]刊)の板木を利用した箱火鉢。巻三の十六丁表や巻五の九丁裏の挿絵部分などによって火鉢が構成されている。質の良い材質に加えて、微細な彫りが賞翫の対象となるためか、板木が火鉢や煙草盆という姿で現存する例は少なくない。板木の原態が失われ、資料価値が減少することは否めないが、板木伝存の一形態として看過できない存在である。

※本展示品の画像は準備中です。