A2.2 春画「江戸町尽」板木(主板)

作品名:春画「江戸町尽」板木(主板)
所蔵:個人所蔵

幕末頃刊と考えられる春画シリーズの板木。板木は中判であるが、板木中央の十字線および天地左右の界線から、摺刷後に小判半裁サイズに裁断すると考えられる。同シリーズの春画は、現在「いわい丁」「ざいもく丁」の2点を確認できるのみであり、同板木により「ふきや丁」「よねざは丁」「ほりゑ丁」「ろうそく丁」の4点の内容を確認することができる。陰毛等の細かな彫りを必要としたためか、一般的な板木よりも密度の高い材が使用されている。