A2.1 明治16年8月東京・春木座「御文章石山軍記」辻番付 板木
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作品名:明治16年8月東京・春木座「御文章石山軍記」辻番付 板木
所蔵:個人所蔵辻番付は、興行の宣伝ポスターに相当するもので、演目名・挿絵・配役・興行の初日によって興行の情報を示し、人々の集まる場所に張り出されたり、贔屓に配布された大型の番付である。展示品は23個のパーツに分かれており、それらが合い釘で接合され、1枚の板木が構成されている(実際には22個のパーツが接合された後に、1箇所入木)。多数のパーツに分かれている理由は、即時性や臨機応変に一部分の情報を入れ替えることが要求されることが要求される他、パーツごとに彫りを分担できる作業効率の良さにあったとも考えられているが、大きな一枚板を準備するよりも、小さな木片を組み合わせたほうが材料費の面でコストパフォーマンスに優れていたと考えられる点も理由の1つにあげるべきであろう。
参考資料:ボストン美術館所蔵 辻番付
※本展示品の画像は準備中です。