江戸三幅対
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                勝川派の似顔絵の名手春好による当代人気者三人を描いた有名な浮世絵。飲み比べをする谷風梶之助と新吉原扇屋の花魁花扇、その後ろで行司を勤めるのは五代目市川団十郎である。芝居と相撲と吉原と江戸の三大娯楽の頂点にいる三人を見事に描いた浮世絵である。『武江年表』に扇屋花扇の記事がある。寛政年間記事の項に「吉原扇屋の名妓花扇、老母に孝心の聞えあり来舶の清人費晴湖、崎陽(ながさき)にありて此の孝娼妓が事を聞き、これを賛したる詩あり、曲亭の「烹雑(にまぜ)の記」に載りたり。」とある。 
 作品名:江戸三幅対
 絵師 :勝川春好
 版型 :大判錦絵
 年代 :天明末期
 所蔵 :東京国立博物館
 資料no:A-10569_243