修復について

130年ぶりに日本に里帰りした『酒呑童子』絵巻は、経年劣化による様々な損傷が生じていたことから、国宝・重要文化財の修復を長年にわたって数多く手掛ける株式会社岡墨光堂(京都市)へ修復を依頼しました。
調査の結果、全体の汚れ、虫損、本紙料紙の折れや亀裂の発生、絵具層の膠着力低下、本紙継ぎ箇所の糊離れ、本紙料紙の層状の剥離などの損傷がみられたため、巻子装を解体しての根本的な修復が行われました。本紙料紙の継ぎや中軸等を取り外し、クリーニング、絵具の剥落止め、本紙欠失箇所の補修、本紙天地箇所への足し紙、折れ伏せ等を行って、裏打紙(肌裏紙、増裏紙、中裏紙、総裏紙)を施し、再び巻子装に仕立て直されました。
修復は2018年から開始し、2020年度までに全5巻のうち3巻分(第2巻~第4巻)が完了しました。特に劣化が激しい第3巻の修復費用については、その一部をクラウドファンディングによってご協力いただきました。ご賛同いただいた皆様に心より感謝申し上げます。

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