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「京都ニュース 福祉のまちをめざして 京都市広報課」 市民みんなが安心して暮らせる街を作ろう。今、京都市では、誰もが利用しやすい建物を、と呼びかけています。カウンターや公衆電話は低い位置に設けることをはじめ、玄関段差のスロープ化、点字・スロープ歩道や手すり付き階段など。その成果も着実に実ってきています。昭和53年6月、総工費25億円をかけて中京区四条通御前角に身体障害者リハビリテーションセンターと中央老人福祉センターが完成しました。 スピーチ)私の市長就任以来... 51年春着工以来2年余り。多くの市民の皆さんのご協力に支えられて、今その成果が実ったのです。式典で舩橋市長は長年の念願であったこの施設の完成を機に、さらに福祉の向上を目指すことを約束しました。 スピーチ)...整備を進めているところでございます からだに障害を持つ方がたくましく社会で自立していくために。このリハビリセンターは相談、治療、訓練が一貫して受けられ、病院と訓練施設が一体となった大都市としては初めての本格的な施設です。ここを訪れた方はまず相談窓口を経て、脳波や聴力などのいろんな検査を受けます。そこで、どんな障害がありどんな治療をするかの判定を受けます。検査室は脳波、聴力の他、呼吸器、心電などがあります。最近交通事故や労働災害など、ふとしたことで体が不自由になった方々が増えてきつつあります。治療をする病院内には整形外科診察室、レントゲン室、技術室、手術室などを設けています。入院の必要な方のためにベッドも用意し、高さも調整できるようになっています。ちょっとしたところにも気を配っているのです。治療も兼ねた、寝たきりの方のための浴槽室。浮力を利用して足の負担を軽くしながら機能を回復させる水治療法室。理学療法室。平行棒や自転車練習機などを使って歩く練習や足腰の鍛錬などを行います。この他コンピュータによる動作分析室をはじめ、木工・陶芸などの作業療法室なども設けています。日常生活動作訓練室。障害者の方が家庭に復帰したときの洗面や炊事、入浴などの訓練を行います。また電動による上り下りが出来て、障害者の方のもっともよい高さを判定するのです。ハンディキャップに負けず、みんな元気いっぱい。市内で初めての障害者・お年寄りのための体育館も設けています。続いて、左京区高野に聴覚言語障害センターが開所。続々と福祉の拠点が誕生しています。耳や言葉に障害がある方の診断や相談、検査、治療、訓練などを行う総合施設です。私たちもテレビを通じて教養を高めたり情報を吸収したい、という声に応えてスタジオができました。手話通訳入りのビデオテープがここで製作され、貸し出されていきます。あらゆる困難や障害を克服して明るくたくましく前進しよう。舩橋市長を囲んで新しい出発を祝いました。人間のいのちが健やかに生まれ、育ち、学び、発達し、共に豊かに暮らすことができるよう、今京都市では福祉の風土づくりを進めています。障害者やお年寄りなどハンディキャップを持った方々も市民の一人として、喜びや幸せを分かち合えるような街をつくろう。そしてその輪をさらに広げていきましょう。 銘板)京都市身体障害者リハビリテーションセンター 銘板)京都市中央老人福祉センター 横断幕)ター開所式 総合窓口(外来・会計・投薬) 室名札)3 脳波・筋電図 検査室 室名札)12 聴覚検査室 非常口→ 非常口→ 消火栓 室名札)16 整形外科診察室 ランプ)手術中 ボタン)昇 降 案内)←水治療法更衣室 理学療法更衣室→ ランプ)非常口 銘板)京都市 聴覚言語障害センター 2階 室名札)診断医務室 室名札)聴覚言語訓練室 どうぶつ しんぶん ランプ)録画中
福祉のまちをめざして(151-1)