京の冬(148-2)

「京都ニュース 京の冬 京都市広報課」 色付いた木の葉が冷たい風に舞い降りてきました。本格的な冬の訪れを前に行われた、街路樹の剪定。京の街はすっかり冬じたくを整えました。比叡おろしの吹き付ける上賀茂一帯では、すぐきの漬け込みが盛ん。朝靄の立ち込める畑で、剥いたばかりのすぐき菜は、代々伝えられた独特の方法で漬けられていきます。農家の庭に見え隠れする天秤仕掛けは、洛北の冬の風物詩。厳しい冷え込みが、伝統の味に磨きをかけるのです。愛宕山の西山麓に広がる水尾の里はゆずの産地。水尾のゆずは香りの良さで知られ、日本料理に重宝がられます。ゆりかもめ、遠い北国からやってきた冬の使者です。寒さに負けないたくましい体。子どもたちは元気いっぱい。底冷えの京の冬はまだまだこれからが本番です。