市民の「水」(126-3)
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京都ニュース 市民の『水』 京都市広報課 毎日の生活に欠かすことができない水道の水。京都市の水道は、この琵琶湖を唯一の水源としています。明治の時代、私たちの先輩が大変な努力で築き上げた第一と第二の2つの疎水を通って、水はやってきます。 市内にある浄水場は5つ。運ばれてきた水は、沈殿池で薬品によって濁りや細菌が取り除かれ、ろ過機へと向かいます。そして、さらに砂の槽で濾されます。操作はすべてオートメーション。ここで、集中管理。あとは、濾した水に塩素を入れると、安全な飲み水です。 こちらは水質試験所。近頃、琵琶湖の汚れもひどくなってきています。PCBや臭い水対策。市民の皆さんに安心して飲める水を送り届けるために、検査や試験に余念がありません。 炊事、洗濯、お風呂。水のない生活は考えられません。この水の値段、18リットル入り石油缶33個で、わずか10円。でも水道会計は11億円の赤字を抱えているのです。しかし、いくら赤字と言っても、水道の拡張工事はやめるわけにいきません。どんどん伸びる水の需要に応えて進む、第8次拡張事業。昭和55年には105万トン、160万人の人々の水を賄うことができるのです。市民の水、京都の水道は、こうして今日もつくられています。