平安建都1200年(244-1)

京都ニュース 平安建都1200年 京都市広報室 新進と冷える大晦日の夜。八坂神社にはおけら参りへと繰り出す人の波が続きます。おけら火を火種に、元旦の雑煮を拵え、一年間の無病息災を祈る伝統行事、火が消えないように火縄の端をくるくる回しながら持ち帰ります。知恩院の大梵鐘の音を耳にして、市民は新しい年を迎えます。間もなく平成6年。輝かしい平安建都1200年への幕開けへのカウントダウンが始まります。鴨川河川敷の三条四条間を舞台に行われたオープニングイベントで、福井謙一記念協会会長が「新しい京都の夢の実現へいま第一歩を踏み出します」と高らかに宣言。いよいよ平安建都1200年のスタートです。大歓声とともに音と光の一大ペジェントが夜空を彩りました。1200年に渡る歴史のなかで連綿と受け継がれてきた伝統と文化が、今大きく花開きます。100年に一度の歴史的瞬間。市民のエネルギーと熱気があふれ出ます。未明にかけて続いたオープニングに70万人の人々がわきかえりました。146万市民とともに、1200年目の新春を迎えた京の街。今年も多くの初もうで客が平安神宮を訪れます。この平安神宮は、遷都1100年記念祭のシンボルとして、平安時代の大極殿応天門などを、三分の二の規模で再現したもので、創建100年を迎えます。記念の年のスタートにあたり、田辺朋之市長が幹部職員を前に訓示。先人たちの英知と努力によって築かれた1200年の歴史のうえに私たちが力を合わせてあらたな輝きを加えて行く年にしよう、と力強く語りました。 看板)平安建都1200年記念協会 様々な記念事業への取り組みは既に始まっています。 看板)京都市企画調整局    建都1200年事業推進室 平安京を大パノラマで再現する記念展覧会「甦る平安京」この秋の開催に向け、模型づくりが急ピッチですすめられています。この一年間京都の街全体が舞台となり、華やかな記念イベントの数々が繰り広げられます。テーマは「伝統と創成」。市民の手により京都のストックを活かした創造の発信を目指します。 看板)平安建都1200年記念 平成6年京都市成人の日記念式典 新たな決意を胸に。未来を担う若い世代も記念の年への夢を膨らませます。一人一人が主役となって新しい京都の魅力を生み出していくことでしょう。輝かしい伝統の上に新しい歴史を切り開いてきた、京都。平安建都1200年から、21世紀、そして建都1300年に向けて新生京都が今スタートしました。