急ぐ環境整備-近代都市づくり-(68-4)

急ぐ環境整備 ―近代都市づくり-- ―京都市広報課― オリンピック東京大会を目指して急ピッチで工事を進める東海道新幹線。夢の超特急の新京都駅が現代の駅の南側にその偉大な姿を現しました。全長430メートル、幅40メートル、高さ19メートルという降下駅はすぐ隣の京都駅の3倍。内外のお客様を載せた夢の超特急がこのマンモスプラットホームに滑り込むのは7月ということです。新しい京都の玄関にふさわしい施設も次々と整えられています。その一つ、駅前に産業観光センタービル。地上9階、地下3階のこのビルには総合観光案内所の他、100室のホテル。物産陳列所などの施設が揃います。ところで、東京オリンピック大会が開かれる今年の10月に京都を訪れる外国人はおよそ12万人と予想されています。で、京都市では観光協会や商工会議所など関係団体に呼びかけ、受け入れ準備委員会を作り、広い範囲にわたってプランを練っています。まず問題になるのが宿泊施設。一晩5000人が京都の夜を楽しむことを予想。特別融資までして、日本旅館を外人向けに改装してもらった結果、6つのホテル、改装旅館、ユースホステルなどの増築などで受け入れの見通しもたっています。ホテルや観光施設の整備も大切なことですが、国際文化観光都市京都にとっては清掃、下水道の整備が最も急がれる問題です。その一つがよこうじの清掃工場にまもなく完成する最新式のゴミ焼却炉です。この焼却炉はゴミの投げ入れから灰の取り出しまで全てがオートメーション。新焼却炉は現代の4つの焼却炉と同じ処理能力。1日ゴミ300トンを灰にすることができ、煙も匂いもださないという優れたものです。また、浸水や排水不良を無くし、水洗便所化を急ごうと京都市では10年計画350億円という巨費を投じて町の隅々まで下水道の敷設に今懸命です。京都の下水道の処理は近畿圏整備という大きな立場から見ても重要なポイントをもっています。鳥羽下水処理場も4月までに第2期工事を終わると処理能力は今の2倍となり、つづいて第3期工事と次々建設が進められています。世界の古都として名実ともに備わった国際文化観光都市京都を目標に近代都市づくりが進められているのです。

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