公害のないまちに(89-3)

「京都ニュース 公害のないまちに 京都市広報課」もくもくと吐き出す煙。自動車の排気ガス。京都の空も汚れてきました。これについて「日曜・祭日ですとやっぱり救急車呼ばんならんという、一日に2人ぐらいはありますね。」「バスに酔っての影響じゃないわけですか。」「それ、人混みと両方だと思いますね。人いきれとかね。病院へ連れてってしばらく安静しといたらそれで治りますから。」「ああそうですか。」「はい。」「自分がその歩いててね、急にその呼吸困難になるとか、そんなオーバーなことはないんですけどもね。あのう、非常にあの、気分が悪い時なんかムカつきが出たり、それからあの、騒音によるイライラくる、ね。そういうな感じが非常にものすごい(?)強いんですよ。」市民の健康を守るのは市の仕事。市内のあちこちで調査を進めています。「今日の測定結果ではですね、一酸化炭素の最高が基準量の大体3倍の30ppmというような状態でございまして、まあ、この付近の方々の訴えの調査をいたしましたら、頭ぼんやりするといったような訴えがほかの地域よりも多く、環境汚染が人体へ影響してきていると言うふうに考えておるわけです。」「煤煙がついたら落ちないわけですよ。その煤煙がね、カーテンなんかでもね、やっぱりこうして転々とやっぱりとつくとね。まあ、あのお天気のいい日でしたら、こうしてパーッと払うとね、落ちますんですねけど。やっぱしうっとうしい日なんかですとね、あの、それがもうひっついてくるになってくるとねぇ、それがもう...、もういっぺん洗い直しということがある。で今の...」火のないところに煙は立たずと、まず工場に職員を派遣。ボイラーを調べ、設備や炊き方の改善を指導しています。京都の空の汚れ具合について、衛生研究所大気汚染検査室では、 わたくしの方でいろいろ分析致しておりますが、その結果によりますと、京都市内で特に注目されますのは亜硫酸ガス濃度が冬に非常に高いということです。大気汚染の進んでいる大阪市に比べまして、煙突からの発生量は少ないのですが、大気中の濃度では、大阪市並みと言えます。 空気は人間だけでなく、生き物全体の命を守るものです。青い空を汚さないように、国も企業も真剣にこの問題に取り組むことが望まれます。