冬の動物園(23-1)
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「京都ニュース 冬の動物園」
冬の訪れとともに、岡崎動物園を訪れる人も少なく静まり返っていますが、寒さに向かって動物たちの表情は悲喜こもごもです。一ヵ月ほど前に見事赤ちゃんを産んだカバさんは、今年はひと月も早くプールにお湯を入れてもらいました。カバさんは、水温20度以上でなければよく眠れないので、動物園も多額の燃料費を使って大切にしています。熱帯生まれのサルくんも、寒い寒いと暖房室の中で、太陽灯まで入れてもらって縮こまっています。これも熱帯生まれのアリクイです。それに反して、冬のしんひ(?)ペンギンくんは、僕らのシーズンが来たと冷たい水の中を元気に泳ぎまわっています。ホッキョクグマも、この寒さはふるさとを思い出しますよと檻の中を丹念に歩いています。アシカくんも、暑いときはぼんやりしていましたが、寒気とともに食欲も旺盛になり、お昼ご飯のお魚の取り合いに大わらわです。寒さに向かって、動物たちを飼育する係員の苦労も日ごとに加わっていきます。