青い空の見えるうちに ―公害―(104-1)

「京都ニュース 青い空の見えるうちに ―公害― 京都市広報課」
公害課職員)3回目、リンゲラン?濃度3コンマ0。4回、リンゲラン?濃度3コンマ0。ほとんど一定です。風があるんで、かなり濃度は低めに出てるんですけども―
ナレ)産業の進歩が招いた、いろいろの公害。
公害課職員)-のリンゲラン?濃度で、どのぐらいの濃度出てます?
公害課職員)まぁ、ほとんど出てないんですけどねぇ。
ナレ)イタイイタイ病や四日市ぜんそくのような悲惨な公害の起こっていない京都は、公害といっても今一つ分かっていない人が多い。
インタビュアー)京都の空気の汚れはいかがですか。
公害課職員)ま、公害課の方でね、毎日測ってるわけですけども。まぁ、盆地ですからね、空気は、ま、どうしても澱んでしまって。ね、自動車の排気ガスやとかね、煤煙によって。年々、まぁ、悪くなってる。まぁ、最近は特に、まぁ、ひどくなっておりましてですね。で、大阪や東京に比べて、非常に、まぁ、それを上回る日もあるわけですわ。
インタビュアー)人体に影響はいかがですか。
公害課職員)京都ではね、南部方面が特に、まぁ、煤煙で汚れておりましてね。大体市民の、まぁ、5%の人が、ま、いろいろ影響を受けてる。で、市中心部の方では自動車の排気ガス。ま、これによっての影響ってのが、相当、まぁ、出てるわけですね。
ナレ)市の公害課で呼びかけている、自動車のアイドリング調整。一酸化炭素は人や街路樹の大敵。この調整で、成果も上がってきた。工場騒音、工場廃水。魚も棲めない川が増えている。この対策として、市公害課の開発した工場廃液の汚れを取る装置。工場がこんな機械を着けてくれれば、京都の水はもっともっと綺麗になるのだろう。青い空の見えるうちに、みんなが力を合わせて、京都のまちを公害から守らなければならない。