すすむ道路建設(103-3)

「京都ニュース すすむ道路建設 京都市広報課」
繁栄から取り残された人間性を取り戻すためのまちづくりが進められている。人々を、まちを生き返らせるには、道をつくり、車をスムーズに流すことが先決である。鴨東線、南禅寺道、久世橋通、外環状線、中山向日町線、宇多野嵐山・樫原線、丸太町通、千本通と北山通の延長。宇多野嵐山・樫原線。それは、史蹟や観光資源の多い桂川西側の動脈としての役割を果たす。蹴上と天王町を結ぶ南禅寺道の工事も、一部完成した。車の洪水で人が通れない道には、歩道が新設された。動物園を訪れる子どもたちも、これで安心だ。河原町通のバイパスとして、鴨東線の工事も急がれている。出町柳と丸太町通を結ぶ4車線も、やがて開通する。東山通や五条通を走る車の多くは、京都のまちを通り抜けるだけだ。この通過交通を排除するために、山科から枚方バイパスを結ぶ外環状線、伏見・観月橋の工事も急ピッチで進む。この工事は、最終電車の通り過ぎた真夜中、氷点下の寒さの中で、始発までのわずかな時間にやり遂げなくてはならない。担当者の表情は真剣だ。京阪本線、宇治線、近鉄線の3本をまたぐ大工事は無事完成。京都市が昨年来続けてきた道づくりも、1つ1つ完成に近づいている。これも、市民の力強い協力があってこそと言えよう。