5 日本市川三筋之巻物(八代目書簡)

明治30・31年(1897・1898)頃成立
arcHS03-0007

幕末から明治期にかけて江戸で染物・呉服を営んでいた金屋竺仙<ちくせん>が作成した巻子。巻二と巻三には、竺仙と親交の深かった市川団十郎家に関する錦絵や書簡等の貴重な資料が収録されている。
嘉永7年(1854)閏7月22日付の八代目団十郎の書簡は、江戸から大坂へ向かう旅中に書かれたもので、大坂の後は長崎からアメリカへ渡るので江戸には戻らないという内容が書かれている。この2週間後に八代目団十郎は大坂で突然自害しており、この書簡は彼の死の謎を解く手がかりの一つとなるものと考えられる。




 

関連記事
  • 4 日本市川三筋之巻物(八代目押紙)

    4 日本市川三筋之巻物(八代目押紙)

    明治30・31年(1897・1898)頃成立