3 南総里見八犬伝

文化11年(1814)~天保13(1842)
hayBK02-0050

『南総里見八犬伝』は29年の歳月をかけて執筆された、曲亭馬琴の代表作の読本である。
本作が馬琴執筆中から世間の絶大な人気を得たことによって、絵入りダイジェスト版の刊行や、名場面・キャラクターを描いた錦絵の出版、人気歌舞伎役者による芝居化などといった「八犬伝物」が流行した。
林美一コレクションには馬琴の原作本だけでなく、他の作者によるダイジェスト版なども所蔵され、江戸時代の八犬伝文化の様相を見ることができる。