巻1.03 戦勝祈願

宿所に帰った頼光は、四天王(渡辺綱、坂田公時、碓井貞光、卜部季武)と、藤原保昌も呼び、酒呑童子追討の勅命について話す。

綱は、速やかに大江山に向かおうと進言するが、保昌は、通力自在の酒呑童子に対し、やみくもに武勇でもって倒せるのか疑問を持つ。

保昌は、田村麻呂の高丸討伐の成功が、清水の観音信仰に拠るもので、自分たちも、氏神の加護をもって酒呑童子を討伐できるのではないかと言う。

頼光と四天王は保昌の意見に同意し、頼光は源氏の氏神を祀る石清水八幡宮、保昌は熊野山、四天王は住吉四所明神に参籠する。

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    1.03

    石清水八幡宮で討伐の成功を祈願する場面。