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【テーマ設定】
インタビュー計画概要:
本インタビューでは、日本のモバイルゲーム史における最大の転換点となった「iモードからスマートフォン、そしてAI時代へ」という激動の四半世紀を主軸に据える
。キャリアによる統制の枠組みを飛び越え、独自のプラットフォームを築き上げていったDeNAの軌跡を追いながら、荒々しくも泥臭い生存戦略と、ゲームビジネスに革命をもたらしたプラットフォーム変革の全貌に迫る。大テーマ:iモードからスマホへ、そしてAIへ。激動のモバイルゲーム・IT史におけるDeNAの生存戦略とプラットフォーム変革の全貌
中テーマと主な焦点:1.モバゲー前夜と「荒々しくも泥臭い」黎明期の起業家精神
創業からの最初の5年間、売上が立たずに苦闘した「ビッダーズ」時代に焦点を当てる
。この暗黒期を通じて組織にどのようなカルチャーやDNAが育まれたのかを紐解きながら、競合他社を猛追したオークション事業のリアルな舞台裏に迫る。さらに、巨人・ヤフーの背中を見据えつつ、キャリアの統制から外れた「勝手サイト」というモバイル領域に勝機を見出し、「モバオク」から「モバゲータウン」へとシフトしていった意思決定のプロセスを明らかにする 。世間で言われる「ゲーム好きの創業者」とは異なるバックグラウンドを持つ南場氏が、いかにして若く野心に満ちた集団を率い、モバイルへの大転換を牽引したのか、その独自のリーダーシップと創業期の熱量を立体的に描き出す 。2.モバゲーの爆発的成長と「F2P・運営型ゲーム」の確立
PCから始まった海外のSNSとは対照的に、日本独自のモバイルネット環境で爆発的な急成長を遂げた「モバゲータウン」の黄金期に焦点を当てる
。グリーやミクシィといった強力なライバルとの差別化や対立の歴史を紐解きつつ、当時の熱狂的なユーザーコミュニティの実態や客層の広がりを追う 。また、ソーシャルゲームのビジネスモデルを激変させた「基本無料+アイテム課金(F2P)」の導入をめぐる社内の葛藤や、人の競争心を巧みに刺激した『怪盗ロワイヤル』の画期的なゲームデザインを分析する。「ARPU」や離脱率などのデータをもとにゲームを改善していく「データ駆動型の運営手法」がいかにして誕生したかを掘り下げるとともに、その急拡大の影で発生したコンプガチャ問題などの社会的摩擦に対し、業界のパイオニアとしてどのように自主ルールを策定し、乗り越えていったのか、その「光と影」の双方を克明にする 。3.プラットフォームの再定義とマルチメディア・IP展開への跳躍
フィーチャーフォン(ガラケー)からスマートフォンへの過渡期における、Webからアプリへの劇的な技術的・構造的シフトに焦点を当てる
。リブランディングや矢継ぎ早なグローバル展開でのリアルな挫折と学びを振り返り、ガチャによる高ARPUモデルの分岐点となった『アイドルマスター シンデレラガールズ』のヒットが与えた変革を検証する。同時に、IT企業による球団保有の先駆けとして横浜ベイスターズを買収し、地域に根ざした市民球団へと再建していったスポーツビジネスの裏側を明らかにする。2015年の任天堂との歴史的な業務・資金提携から、近年の『Pokémon Trading Card Game Pocket』に至るメガIP戦略、そして2016年以降に掲げた「AIカンパニー」としての未来像まで、時代の変化を捉えて自らを柔軟に変革し続けるDeNAの現在進行形の挑戦を追う。期待される成果:
本インタビューは、日本のITおよびモバイルゲーム産業の変遷において、DeNAという企業が果たした「携帯勝手サイトの隆盛」「F2Pビジネスモデルの黎明期の葛藤」「データ駆動型ゲーム運営の誕生プロセス」を明らかにする。
さらに、急激なユーザー拡大に伴う社会問題や自主規制への対応プロセスを丁寧に整理することで、新しいテクノロジーやエンターテインメントが社会と調和していくための実践的なガバナンスの知恵を抽出する 。オークションからゲーム、スポーツ、AIへと、時代の要請に応じて自らの事業を柔軟にトランスフォームさせ続けてきたDeNAの組織カルチャーの真髄を解き明かす 。【参考文献】
アイティメディア.2020.「DeNA、20年3月期は492億円の最終赤字に転落 ゲーム事業関連の減損響く」『ITmedia NEWS』(2020年5月14日).
株式会社ディー・エヌ・エーHP. 「DeNAの歴史・沿革」.
グリー株式会社、株式会社ディー・エヌ・エー、株式会社ミクシィ、NHN Japan株式会社、株式会社サイバーエージェント、株式会社インデックス.2012.「ソーシャルゲームの利用環境向上等に関する連絡協議会」の設置について(プレスリリース,2012年3月21日).
消費者庁.2012.「オンラインゲームの『コンプガチャ』と景品表示法の景品規制について」(2012年5月18日).
東京大学社会科学研究所. 2012.「DeNAの成長の軌跡とグローバルNo.1への道のり」(南場智子氏によるゲストスピーチ講義資料・要旨).
東洋経済オンライン.2024.「停滞するDeNA、『280億円減損で赤字』の正念場」『東洋経済オンライン』(2024年2月8日).
ビジネス+IT.2018.「DeNA IT戦略部長 成田敏博氏に聞く、システム刷新と社内システム公開の狙い」『ビジネス+IT』(2018年10月17日).https://www.sbbit.jp/article/cont1/35546.
ビジネス+IT.2018.「DeNAが見据える『AIカンパニー』への道筋とその体制」『ビジネス+IT』(2018年10月18日).https://www.sbbit.jp/article/cont1/35547
渡辺圭吾・松井毅・菅野太郎
