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【テーマ設定】
インタビュー計画概要:アニメ作家・原恵一の軌跡――プログラムピクチャーと作家性の間で
大テーマ:
アニメーション監督・原恵一のキャリアを軸に、日本のアニメーション制作における「プログラムピクチャー」(特定のシリーズ作品などを定期的に供給する制作体制)の伝統が、どのように作家の個性を形成してきたかを探る
。特に、東映動画の系譜を受け継ぎ、オーセンティックなアニメ制作を続けてきたシンエイ動画のスタジオシステムを一つの事例として分析する 。 中テーマと主な焦点:
1.シンエイ動画時代
・ スタジオシステムとプログラムピクチャー制作の中で、いかにして作家性を確立していったかを探る
2.フリーランス以降
・ 独立後の制作環境の変化と
、作品で一貫して描かれる「家族」「空間」「ジュブナイル」といった作家性の深化を分析する 【期待される成果】
原恵一監督の証言から、日本のアニメーション産業におけるスタジオシステムとプログラムピクチャーの今日的意義を考察する。さらに、商業的な制約の中でいかにして作家性が生まれ、育まれ、あるいは変容していくのかを具体的に解き明かし、原恵一という作家のキャリアを日本アニメ史における重要なケーススタディとして位置づけることを目指す。
【参考資料】
『かがみの孤城 Souvenir Program Book』. 松竹, 2022.
『河童のクゥと夏休み 公式ガイドブック』. 東京: 角川書店, 2007.
「映画「クレヨンしんちゃん」特別企画 大人座談会!!」. 『映画クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ モーレツ! オトナ帝国の逆襲』プログラム、2001.
浜野, 保樹. 「原恵一の実写演出」. 『はじまりのみち』プログラム, 2013.
原, 恵一. 「江戸時代はロックだ」. 氷川竜介 聞き手. 『アニメージュ』2015年6月号.
原, 恵一. 「原作の味」そのままのアニメ化をめざして. 『藤子・F・不二雄大全集 エスパー魔美』, 361-365. 東京: 小学館, 2009.
原, 恵一. 「インタビュー」. 『カラフル』プログラム, 2010.
原, 恵一. 「インタビュー」. 『百日紅~Miss HOKUSAI~』プログラム, 2015.
原, 恵一. 「インタビュー」. 高瀬康司 取材・構成. 『キネマ旬報』2023年1月上・下合併号, 133-135.
原, 恵一. 「杉浦日向子が描いた北斎とお栄を、最大限の力をもって映画化する。」. 『熱風』15, no. 6 (2015年6月): 34-39.
原, 恵一. 「悩める少女がヒロインになる物語。」. 『かがみの孤城 Souvenir Program Book』, 2022.
原, 恵一. 「『はじまりのみち』脚本監督インタビュー」. 野村正昭 聞き手. 『シナリオ』2013年7月号, 6-15.
原, 恵一. 「世の中みんな敵でも、自分を理解してくれる人が身近にひとりいればいいじゃないか。」. 『河童のクゥと夏休み』プログラム, 2007.
原, 恵一. 「ロングインタビュー原恵一、自作を語る」. 氷川竜介 聞き手. 『原恵一の世界』プログラム, 7-14. 東京: ユニジャパン, 2017.
原, 恵一, 内田健二. 「監督・原恵一さんに聞く」. 西山利佳 聞き手. 『日本児童文学』588号 (2010): 24-33.
原, 恵一, 加瀬亮. 「対談」. 『はじまりのみち』プログラム, 2013.
原, 恵一, 中島かずき. 「対談」. 『はじまりのみち』プログラム, 2013.
原, 恵一, 山田太一. 「対談」. 『はじまりのみち』プログラム, 2013.
氷川, 竜介. 「コラム「原恵一監督――その演出の特徴」」. 『原恵一の世界』プログラム, 27-30. 東京: ユニジャパン, 2017.
氷川, 竜介. 「特集上映によせて」. 『原恵一の世界』プログラム, 3. 東京: ユニジャパン, 2017.
藤津, 亮太. 「バースデー・ワンダーランド」. 『Newtype』2019年5月号, 80-83.
原恵一