山下滋
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【テーマ設定】
インタビュー計画概要:日本アーケードゲーム産業の変遷――現場の最前線から見た歴史と展望
大テーマ:
アーケードゲームの黎明期から現在に至るまで、その最前線をプレイヤー、店舗経営者、そして業界団体のリーダーという多角的な視点で見続けてきた人物の証言を基に、日本のアーケードゲーム産業の歴史的変遷と、それに伴うゲームセンターの社会的地位の変化を明らかにするものである。特に、業界が直面してきた風俗営業適正化法(風適法)との関わりを中心に、その闘いの歴史と未来への展望を探る。
中テーマと主な焦点:
1.現場から見たアーケードゲームの歴史的変遷
・ 『スペースインベーダー』の熱狂から、プリクラや音楽ゲームによるアミューズメント施設化、そして近年の動向までを時系列で追う
2.ゲームセンターの健全化と「風適法」との闘い
・ 風俗営業適正化法(風適法)が適用された背景と、規制の中で社会的地位向上のために闘ってきた現場の実態
3.業界団体のリーダーとして
・ 対立もあったマシン側(JAMA)と施設側(AOU)が合併しJAIAが設立された経緯と、会長として見据える業界の未来
【期待される成果】
これまで断片的に語られることの多かったアーケードゲーム産業の歴史を、業界を牽引してきた当事者の視点から再構成する。特に、社会的な偏見や風適法という規制の中で、ゲームセンターがいかにして「アミューズメント施設」へと変貌を遂げたのか、その闘いの実態を明らかにする。これにより、日本のゲーム文化史におけるアーケードの重要性を再評価するとともに、今後の業界が目指すべき方向性への示唆を得ることを目的とする。
【参考資料】
日本アミューズメントマシン工業協会(編). 『設立20周年記念誌』. 東京: 日本アミューズメントマシン工業協会, 2001.