小川洋一

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【テーマ設定】

インタビュー計画概要:株式会社白組の成長とVFX業界における役割

大テーマ:

「日本のILM」とも称される白組は、いかにして日本のVFX業界を牽引する存在へと成長したのか。その軌跡を、技術の変遷、多様な事業展開、独自の組織論、そして人材育成の観点から多角的に探る。

中テーマと主な焦点:

1.技術変遷と映像表現の追求 

  ・ アナログからデジタルまで、時代ごとの技術への挑戦と制作環境の進化

2.多様なジャンルへの挑戦と代表作 

  ・ ゲーム、映画、CMなど、ジャンルを横断する代表作と、その背景にある挑戦

3.事業戦略と独自のネットワーク 

  ・ 多様な仕事の受注体制、業界内外のクリエイターとの協業、産学連携

4.組織の強みと人材育成 

  ・ 内製(インハウス)体制の強み、専門人材の採用と育成、安定した組織運営

期待される成果:

本インタビューを通じて、白組の成功要因を、単なる技術力だけでなく、柔軟な事業戦略、独自のネットワーク、そして人材を重視する組織論といった多角的な視点から具体的に明らかにする。これにより、日本のVFX業界の発展史における同社の歴史的意義を再評価するとともに、現代のコンテンツ産業における企業成長のモデルケースとして提示する。

【参考資料】

大島, 登志一, 黒木, 剛, 小林, 俊広, 山本, 裕之, 田村, 秀行. 「2001 年 MR 空間の旅: 複合現実感技術の映像制作分野への応用」. 『日本バーチャルリアリティ学会論文誌』7, no. 2 (2002): 219-225.

木下, 武志. 「テレビコマーシャルに見られる心理効果: 動画像を対象とした視覚デザインの課題」. 『VISION』15, no. 3 (2003): 161-164.

島村, 達雄. 「日本におけるコンピュータアニメーションシステムの現場報告」. 『テレビジョン学会技術報告』6, no. 36 (1983): 31-38.

島村, 達雄. 「S3-1 白組におけるコンピュータ・アニメーション・システムの現状」. 『テレビジョン学会全国大会講演予稿集』20 (1984年7月): 397-400.

日経ビジネス. 「才能は勝手に伸びるもの 悪い組織の障害除去を」. 『日経ビジネス』, 2007年4月9日号, 1.

日本経済新聞. 「名工大など「中性的なアバター」開発」. 『日本経済新聞』, 2022年8月2日, 夕刊.

日本経済新聞. 「米アカデミー賞 日本2作品受賞」. 『日本経済新聞』, 2024年3月11日, 大阪夕刊, 32.

野口, 光一. 「日本市場における CG アニメーションの現状――『楽園追放 Expelled from Paradise』 を中心に――」. 『アニメーション研究』18, no. 1 (2016): 33-47.

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