首里城
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首里城は、沖縄県那覇市首里にあり、かつて海外貿易の拠点であった那覇港を見下ろす標高130mの丘陵地に築かれた城で、創建以来数度に渡り拡張され東西約400m、南北200mの規模を誇る。正殿をはじめ主要な建物が配置された内郭と、それを囲む外郭で構成されている。琉球の島々を治め、中国、日本、朝鮮、東南アジアの国々と外交、貿易を展開した首里王府の司令塔として、王とその家族等が住み、華麗な王朝文化に彩られた空間であった。城は、焼失・再建を繰り返し明治を迎えたが、太平洋戦争で灰燼に帰し、その後平成4年(1992)正殿など中心地区の建物が再建された。2019年10月31日、火災により正殿を含む8棟が焼失。復興中である。