今帰仁城

今帰仁城は沖縄本島北部の石灰岩丘陵上に位置し、琉球王国統一前に覇権を争った3国の一つで、三代続いた北山王の居城。城の創建は明確でないが、発掘調査によって13世紀後半に遡り、14世紀中頃には主郭が石垣で普請され、15世紀前半には城域が拡張、主郭を含め石垣で囲まれた大隅・志慶真門郭など10の郭からなる現在の姿になったと考えられている。1416年、後に琉球全土の統一を果たした中山王尚の攻撃を受けるもこれに耐えたが、調略によって城は陥落し、北山王統は途絶えた。しかし中山氏のものとなった城は慶長14年(1609)薩摩軍に攻められて炎上し廃城となったが、その後も城の遺構は御嶽(聖域)・拝所として機能・存続している。平成12年(2000)には世界文化遺産に登録された。

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