根城
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- 根城は、建武元年(1334年)に南朝方の南部師行(なんぶもろゆき)により築城された。寛永4年(1627年)に領地替えにより使われなくなるまでの約300年間、八戸地方の中心で、昭和16年に国史跡に指定された。その後、昭和53年から約11年間掛けて、発掘調査及び整備事業が進められ、本丸跡には、発掘調査の成果をもとに、安土桃山時代の根城の様子が復原整備されている。主殿と呼ばれる当主が儀式を執り行った建物を中心に、工房(こうぼう)・板蔵(いたくら)・納屋(なや)・馬屋(うまや)などが復原されており、内部に入れば、正月の儀式の様子や、道具類などを見ることができる。 本丸・中館・東善寺・岡前舘・沢里館の5つの館(曲輪)が連なる連郭式の平山城である。現在は、本丸・中館・東善寺の3つの郭が現存している。