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01ル42 北斎の前名「勝川春朗」時代の作品。 春朗を名乗ったのは、1779(安永8)~1794(寛政6)の期間で、勝川派に属して師の春章に倣いつつ、独自の画風が芽生えつつあった時代である。 本作品は、遠近法を使った「浮絵」であるが、空想の世界の竜宮城の様子を客観的な表現である遠近法であらわしたところに面白みがあろう。 なお、本作は、糸井文庫で唯一の北斎作品であるが、春朗時代には使われていないはずの絵の具「ベロ藍」が認められるので、摺られたのは、天保以降であろう。
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