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2006年12月01日

●伝統芸能を描いた海外のアーティスト(Paul Binnie)

日本の伝統芸能に魅せされてそれを浮世絵版画にしているアーティストが英国にいます。
その名は、ポール・ベニー(WEB Site

かれは、歌舞伎と能を題材にして多くの大作を版画にしている。かれの描く役者達には、暖かな陰影と施され、日本人絵師が描きがちな、理想化された役者像にはない、味があります。かれには刺青をテーマにした作品群もあるが、それらにはあまり個性の感じられない透き通った人体に浮世絵からとった刺青のデザインがのる。そこには、日常の生活はかいまみることはできない。
かれが伝統芸能を身近に見て、日本での短い滞在期間のあいだに自らの生活の一部として、その内部に入り込んで描いたことが想像できる作品なのである。

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