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役者評判記研究会98 2007年度全体会議議事録 2007.6.10 於:青山学院大学
出席者 原道生、齊藤千恵、佐藤かつら、野口隆
(事務局)赤間亮、池山晃、神楽岡幼子、水田かや乃
武井協三(第二期会員・オブザーバー) 計9名
<議題>
0,新会員の紹介
すでに翻刻や作業を手伝ってくださっていた松葉涼子氏(立命館大学大学院)を正式に
新会員として紹介。
1,昨年度の報告
・本文翻刻の作成継続により、第一次翻刻(A2)2007年度中完成の目途が立った。
・第一次翻刻(A2)に続く諸本校正作業(C作業)のための本文修正・統一作業と凡例改訂
を、事務局を中心に4回の合宿によって行った(10月・12月・2月・3月)。
・継続している書誌調査は、今尾氏所蔵本(8月)、石水博物館所蔵本(3月)について実
施した。
・これまでに調査した書誌カードを整理し、諸本校正作業(C作業)のための底本選定を進
めた。
・今尾氏所蔵本をホームページ・ブログの役者評判記諸本検索システムで公開した。
<配布資料>平成18年度科学研究費補助金実績報告書
2,今年度の予定
・科研費による予算は80万円(報告書印刷費(項目:その他)を含む)。
・第一次翻刻(A2)を9月末を最終締め切りとして完成する。そのために新たな担当表を配
布、説明。
・第一次翻刻(A2)完成のため、京都合宿を行う。なお、必要であれば松山自主合宿(旅
費自己負担)を行う。
・今年度の書誌調査は、旅費予算不足のため、東京在住の会員を中心として、所蔵数の少
ない機関を選んで行う(東大・慶応・東博・国立劇場等)。会員の協力をお願いしたい。
<配布資料>平成19年度科学研究費補助金交付申請書・AB翻刻担当表
3,科研報告書(論文執筆の依頼)
・科研費最終年度となるので、報告書の作成を行う。「役者評判記」(第三期に限定しな
い)をテーマとし、書誌や翻刻に関わる問題点、新資料紹介等を含む研究論文を会員に
依頼し、まとめる。
締め切り 2008年1月20日
・論文執筆にあたり、公開研究発表会を行うことも視野に入れる。
4,今後の予定
・A2完成により、諸本校正作業(C作業)に入る。多数ある諸本の中から校正のための底本
を選定し、会員に送付して校正と本文統一作業を行ってもらう。より精度の高い本文の
完成を目指す。
・諸本校正作業(C作業)のための準備作業として、事務局は本文修正・統一作業と凡例改
訂を継続し、今年度中に新凡例の完成・C作業底本選定などを整え、会員に周知する。
・索引作成のためのシステム作りを進める。
・第三期の公開方法について、本文は出版・索引はデータ公開等の構想を検討し、岩波書
店との相談を開始する。
・予算確保のため、新たに科研費を申請する。補助金等、予算確保に有効な方策があれば、
情報をお寄せいただきたい。
<報告>
5,移動索引(和泉書院刊)の出版について
・作業が遅れているが、データ修正の最終段階。早急に進める。
6,その他
・第一期資料(すでに寄贈されていた評判記写真等を補完するもの)、第二期の評判記写
真、原稿、文字処理資料などが一括して園田学園女子大学近松研究所に寄贈された。第
三期完成に役立てたい。
・ホームページログインのために必要なパスワードを変更する。詳しくはホームページを
ご覧ください。
・実践女子大学所蔵の評判記について、必要な写真版、電子データの提供を含めて協力を
お願いし、佐藤悟氏の了解を得た。
・第二期の岩波書店編集者片岡修氏が4月に死去され、役者評判記研究会として供花した。
7, 顧問・オブザーバーより
原顧問
第二期は、難読文字を整理しては全体会で会員に提示し、知恵を借りた。文字処理の結
果等、会員共通の認識にしていくことが重要。研究発表会だけではなく、そのために勉
強会なども有効か。
片岡さんは第三期のことをたいへん気にかけておられた。岩波との相談が始まることを
喜ばれると思う。
武井氏
岩波がどの程度動いてくれるか、研究会から具体的な構想を示してリードした方がよい
と思う。