No.14


No.14  雅言通載抄(がげんつうさいしょう)
奈良大学博物館所蔵(T2507)
文久元年(1861)  巻:二  丁付:五・[  ]・[  ]・七
横59.8×縦16×厚1.8cm(中本)

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版木の版面には墨が染み込んでいるため、墨が防虫効果の役割を果たす。そのため、版木に白蟻が入る場合、墨があまりついていない版木の周辺から被害を受ける。版木は虫の他にも鼠の被害を受ける事もあり、『竹苞楼大秘録』には鼠にかじられた狂詩集『謝茂秦山人詩集(しゃもしんさんじんししゅう)』の版木を直す手間賃も記されている。