図案の裏面―学校関連文書 ずあんのうらめん─がっこうかんれんぶんしょ
型紙への転写作業を終えると、図案には切れ目や弱った部分ができため、補強のために反故紙や古紙を貼り付けた。そうして添付された紙のなかにはその工房や企業の帳簿類はもとより、新聞紙、役所や学校・企業文書、子供の手習い用紙まで多岐にわたる。京都以外の府県から持ちこまれた文書も多い。
これらの資料は添付された図案の作成・使用年代決定の参考になるほか、近代史の史料としても活用が期待できる。

愛知県愛知郡・滋賀県愛知(えち)郡があるがどちらかのものかは不明。学校関連の資料はこの「愛知郡小学校月報」のほかにも数種類あり、書き込みのないものも含めて「市立下関高等女学校」「京都市立第一商業学校」などの関連文書を確認している。