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- 図案の裏面―郡役所 ずあんのうらめん─ぐんやくしょ
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- 型紙への転写作業を終えると、図案には切れ目や弱った部分ができため、補強のために反故紙や古紙を貼り付けた。そうして添付された紙のなかにはその工房や企業の帳簿類はもとより、新聞紙、役所や学校・企業文書、子供の手習い用紙まで多岐にわたる。京都以外の府県から持ちこまれた文書も多い。
これらの資料は添付された図案の作成・使用年代決定の参考になるほか、近代史の史料としても活用が期待できる。
郡役所は府県庁と町村役場の中間に位置する地方行政官庁。明治11(1878)年郡区町村編制法交付にともない設置され、大正12(1923)年郡制度廃止後にともない同15(1926)年廃止された。本学資料内には加東郡以外にもいくつかの郡役所文書を見ることができる。