瑜祇切文 ゆぎきりぶみ
一幅、南北朝時代
密教のなかでも秘経中の秘経といわれる『金剛峯楼閣一切瑜加瑜祇経』(『瑜祇経』)に関する秘説伝授の際に作られた印信(いんじん)。印信とは一流伝授の際に相承された聖教(しょうぎょう)のこと。相伝した法流の僧以外には伝授されず、宗内部でも容易に披見することができなかった。