青不動明王像 あおふどうみょうおうぞう
一幅、南北朝時代
青黒色で彩色されたいわゆる青不動で、この色は調伏の意をもつといわれる。箱書には「版筆彩色 妙沢筆不動明王像」とあり、絵の向かって右下には「妙沢老人筆」の文字がみられる。これを認めるとすれば、妙沢は14世紀の人で、下野国国清寺の9世。不動の像を能くし、その不動明王は世に「妙沢不動」とよばれた。ただし右下の文字は後世の筆である。