不動明王像 ふどうみょうおうぞう
一幅、江戸時代
やや丸みを帯びた尊容の不動明王である。絵の向かって左下には「(種子)智空七十八歳」との墨書があるが、智空の詳細は不明で、また智空と本図との関係もわからない。裏書に「此本尊、作州より当寺江玄聖に寄進致候比ハ寛永拾五天霜月時分、表具ハ寛文元秀算致也」とあるから、17世紀には美作国のいずれかに在ったものが、外題にある「三木円覚山」に寄進されたものである。