2011年12月17日(土)・18日(日)、立命館大学朱雀キャンパス「大講義室」にて開催。
1961年、兵庫県生まれ。立命館大学文学部地理学専攻教授。博士(理学)。
1988年東京都立大学大学院理学研究科地理学専攻博士課程中退。1988年東京都立大学理学部助手、1992年立命館大学文学部助教授を経て、2002年から現職。
人文地理学会(評議員)、地理情報システム学会(代議員)、日本地理学会(正会員)、日本学術会議連携会員。
専門は、人文地理学、地理情報科学。
主要な著書: 『地理情報システムの世界』(1999)ニュートンプレス、『デジタル地図を読む』(2006)ナカニシヤ出版、『バーチャル京都』(2007)共編、ナカニシヤ出版、『京都の歴史GIS』(2011)共編、ナカニシヤ出版
立命館大学文学部地理学教室は、2002年以降、歴史都市京都のさまざまな地理空間情報を収集し、時間次元を含めたバーチャル京都プロジェクトの利活用を推進してきた。
そのなかで、京都の文化を育んできた京都の景観に着目し、現在、過去、そして未来の京都の景観をコンピュータ上に再現してきた。ここ数年は特に、京都の重要な景観要素である京町家と祇園祭に着目して、京都市内の京町家のGISデータベースを構築するとともに、(財)祇園祭船鉾会と連携して、船鉾のデジタルアーカイブ化を実施してきた。
こうした京町家や祇園祭のデジタルアーカイブは、それらを保全し継承していくためのツールになりうる。しかしポイントは、京都の文化を支える人々、地域、行政、NPOなどが、それらデジタル資料をどのようにうまく利活用できるかにかかっている。そうした産官学・地域連携的な協同を率先することは、京都にある大学の重要な使命の1つといえる。