楼門五三桐

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さんもんごさんのきり


総合


歌舞伎

安永七年(1778)大阪で初演、作者は初世並木五瓶、原作の二幕目の返しのみが独立して今日演ぜられる。 南禅寺山門で、石川五右衛門と真柴久吉との出合を描いた単純な筋だが、舞台は今を盛りの桜、それに豪壮な大薩摩の演奏で、舞台の中央に大きく朱塗りの山門がせり上り、楼上には金襴の衣裳に大百日の菫、大きせるをくわえた五右衛門が、四方をながめて悠然と坐っているという演出は、「絶景かな絶景かな」のせりふとともに、まさに歌舞伎の様式美の極致でみる。 五世中村歌右衛門、二世実川延若の五右衛門が絶品とされた。